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哲学カフェの記録・詳細版

  • 執筆者の写真: Shinichi Takahashi
    Shinichi Takahashi
  • 2018年8月13日
  • 読了時間: 5分

更新日:2018年8月16日



――――――――――- 詳細版(参加者のみなさんに許可をいいただいた範囲で公開させてください) ――――――――――-

◯「あなたにとって『話の場』ってどんなイメージ?」

・問題意識を共有する人と、あるテーマについて話すことで、自分の味方や感覚を変化させること。 ・会議や仕事のミーティングをイメージした。 ・自己紹介が嫌い。 憎い。自然な流れで話し始めたらよいのに。ふつうに質問しあったりで会話が流れるならよいが、はいあなたの時間話しなさいって不自然。 ・右回りとか左回りとかで順番に話をまわしてさせられるのが嫌。 ・高学歴男性が話をする集会の後で、公園で車座になって順番に話すティーチインをやった。誰かが一方的に話さないしかけだが、順番に話すことや自己紹介が嫌いなので非常に苦痛だった。 ・話し合いの場が終わってからの方がもりあがる。 ・意見が一致するわけではない。 ・話せなかった人や語ることができなかったことについて、人が言葉を発する瞬間に心が動く。 ・学生時代に暇を持て余してキャンパス内をぶらついて、人を捕まえては話し始めていた。相手は迷惑だったかも。でも 楽しかった。 ・人と場を共有して、よい関係をつくっていくこと。

◯「あなたにとってよい『話の場』ってどんなものですか?」

上の話を踏まえて、自分たちにとって安全な場とは何かを話しました。 ・そもそも話す必要はない。黙っていてもオッケー。話すのは苦手だけどその場にいたい人もいるはずなので。 ・安心感が得られる場であってほしい。人がしゃべっているときはなるべく黙って聞く。すぐに否定しない。セーファースペースポリシーがあるのがよい。 ・人の話を遮らない。自己紹介をしなくてよい。決まった順番で回して話さなくてよい。意見を一致させなくてよい。話せない人が話せるようになるのがよい。

◯「お金ってあなたにとってどんなもの、イメージだろうか? 」

・親は中小企業の社長。お金を稼ぐのはえらい、稼げないのはダメと言われてきた。でも、いままでお金をたくさん稼がなくてもハッピーに生きている人たちがまわりにいて、否定感が減った。ところが、小学校に上がったこどもがタクシーの中で、運転手に聞こえるように「うちって三段ベッドを買ったしお金もちだよね」と言ったときに、独特の衝撃を受けた。また社会と出会い直したような。 ・お金は生活していく上で必要不可欠なもの。でも、ただの紙。働くとお金がもらえる。けどボランティアでお金がもらえない重要な仕事もある。賃労働だけではない。あれれ。そこで思考が止まった。 ・どうやったらお金になるのか。宝くじ。不労所得。金融投資。働かなくてもお金もらえることもある。< br>・お金があってもそわそわするし、お金がなくてもそわそわする。依存関係みたい。それは擬人化できるかも。 ・お金を恋人に例えたらどうなるか。性別はあるか、ないか。年齢はどのくらいか。一緒に暮らすとどんな感じか。「お金ちゃん」と呼んでみよう。「お金ちゃん」との関係はDV関係みたいなもの。自分も「お金ちゃん」に依存するし、「お金ちゃん」も自分に依存する。「お金ちゃん」に、感情を千々に乱れさせられたり、ボコボコに暴力を振るわれたりする。すごく不安になったり、嫉妬したり、劣等感をもったり、自己肯定感を低くされたりする。 ・「お金ちゃんを」そんなに悪く言わなくてもよいのではないか。「お金ちゃん」にもよいところがあるのではないか。 ・祖父がオレオレ詐 欺にあった。自分に似た声で名前も知っていて本当に騙された。「友達が借金を負っていて200万円かしてほしいんだ」と電話の声が言うと、しばらく沈黙した祖父が「友達なんてどうだっていいんじゃないか。それより自分のことはどうなんだ」と問い詰めて撃退した。 ・家族とお金。 ・家庭環境の影響でお金を稼がない人は人間でないという呪いがあった。でも東九条マダンを無償で作っている人たちを見て、「いい年している大人がお金にならないことを」と感じながらもそれを美しく思った。呪いが一部解けたように感じた。 ・労働組合の人に同じことを感じた。なんの得もしない、お金にもならないのに、えんえんとやっている。お金にならないのに。 ・飲み屋のママがお金持ちには高額請求 、お金のない人は低額請求している様子に、お金ってもっと自由につかっていいのかと思った。不自由な使い方と自由な使い方がある。 ・地域通貨。ドヤ街で野宿者のおじさんが町歩きツアーを商品化して、学生に地域通貨で売り、その通過でモーニングを食べるとか。引っ越しのプチ手伝いを商品化して、近所のおじいさんに地域通貨で売って、家に上がるとか。ローカルルールで自由につかい、つながる。 ・カンパや投げ銭が苦手。気持ち悪い。 ・ネイティヴアメリカンの小説。新しく商売するから出資してともちかけられ、主人公が自分もお金をもっていないのにさしだす。その差し出すあり方は、カンパともちがい、必要なものを必要なところに移動させるというだけで、作為が低いものとして描か れていた。

◯「お金(ちゃん)との上手な付き合い方、遊び方。」

・「お金ちゃん」以外に自分には友達はいないだろうか。いや、いる。飼い猫もいる。自然も芸術もある。たくさん他に友達がいるので、お金ちゃんへの依存は減らせる。お金ちゃんに無理をさせない。自分の意思で戦士のように用心深く、お金ちゃんと心地よく仲良くなる。 ・「お金ちゃん」からたまに逃げる。かくれぼする。通帳残高を0円にしてみる。お金ちゃんから離れて瞑想する。 ・「お金ちゃん」と2DKの部屋で二人暮らしをしているとして、「お金ちゃん」がめっちゃふりまわしてくるが、動じない。「お金ちゃん」はアルコール依存症でアルコール(物品)。アルコール(物品)が増えると、お金ちゃんは激しくなる。ア ルコール(物)を減らす。「お金ちゃん」の動揺や攻撃や誘惑が減る。 ・ホワイトを用意して、お金を紙として使っていく。絵を描いたり、ノートにしたり、手紙を描いたり。地球上の紙幣を使ったら、コイン全てを使ってあらゆる神々をつくってサハラ沙漠に祀る。

 
 
 

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