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第一回EAST NINE PHILOSOPHY COFFEE終了

  • 執筆者の写真: Shinichi Takahashi
    Shinichi Takahashi
  • 2018年8月12日
  • 読了時間: 2分

East Nine Zine Circle の番外編で哲学カフェをやりました。


哲学カフェは、フランスの哲学者がラジオでカフェにいまから行くよと言ったら、哲学談義ができるとかんちがいした人たちがたくさん集まったのがはじまり。1990年代から日本でも広がりました。ゲストの米田量さんは鈴鹿の山に籠って1週間哲学カフェをやったというもはや修行者。この日の参加者は6名でした。


テーブルの真ん中にA4の紙束をおいて、マジックを手に米田量さんが出すお題に答えていきます。米田さんの紙のめくり方がフリップ芸みたいで独特のテンポがありました。随所に当事者研究のお話も。


まずは、話の場づくり自体をテーマに、話しやすさ話しにくさについて、話をしました。自己紹介が嫌いな人が二人いたこともあって、いろんな思いが出ました。「自己紹介が嫌い。憎い。」「自然な流れで話し始めたらよいのに。」「右回りとか左回りとかで順番に話をまわしてさせられるのが嫌」。というわけで、自己紹介もなし、右回り左回りはしない、話をさえぎらず、否定せず、黙っていてもよく、結論を一致させず、話せなかった人が話せるようにしながら、話し合いの型にははめない等と確認されました。


さて「お金」について。いろんなエピソードが出ました。お金にはふりまわされてしまう。依存関係になる。自由を奪われるけど、自由を与えてもくれる。評価される。劣等感をうえつけられる。離れられない。まるでDV関係。どうしよう。そこでお金を「お金ちゃん」と呼んで擬人化し、「お金ちゃん」との素敵な暮らし方を当事者研究することにしました。仕事と賃金。投資と不労所得。家族とお金。お金の呪い。ミニマリズム。地域通貨。投げ銭とカンパ。ネイティヴアメリカンとお金。「お金ちゃん」とのDV関係を解消して、ほどよい距離感でいるために、いろんなアイデアが出されました。


「他人の頭をつかって考える喜びがあった」「結論が出ないのが哲学」


「お金ちゃん」とのお付合いは今後も考え続けていきたいです。参加してくださったみなさま、あばれがちな議論を丁寧に動かしてくださった米田さん、ありがとうございました。近日中にこの日の哲学カフェのジンをつくって公開します。

 
 
 

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